LOQUAI TITLE  

WERNER/ヴェルナー家
ドイツ


 subtitle menu

 ・ヴェルナー家について

 ・ヴァルター・ヴェルナー

 ・クリスチアン・ヴェルナー

 ・ヴォルフガング・ヴェルナー

 ・ヴェルナー工房をたずねて  

 ・ヴェルナーの製品 




表記について

これまでニキティキではWALTERを表記する際、「ワルター」と表記していました。2011年10月にこのページを開設するにあたって、通例として使用されている発音に則した表記として「ヴァルター」を採用する事になりました。何卒よろしくお願いいたします。





ヴェルナー家について



玩具の発祥地と言われるドイツ。その中でもエルツ山地(Erzgebirge)のザイフェン(Seiffen)とその周辺を中心とした村々の玩具作りは世界的に有名です。第二次世界大戦後、東ドイツに組み込まれたこの地方では、従業員数が10人を超えた企業は国営企業として国の運営になるため、それを嫌った玩具つくりの職人たちは、先祖代々の家内工業を守り、小さな工房での玩具作りに徹しました。皮肉にもこの東ドイツ共産主義の政策が幸いして、この地の伝統的な物づくりが、商業主義的な近代化に侵されることなく、生き残ったと言えるのかもしれません。
今、すっかり観光地化したザイフェンでは、110社以上のメーカーが、それぞれ店や工房をかまえています。その中で、個性のある質の高い物づくりをしているメーカーを10社選んでください、とこの地の人に頼むと、必ずといっていいほどその名が出てくるのがヴェルナー家の3つの工房です。

何世代にもわたって育まれてきたエルツ山地の伝統玩具。その伝統の中で、ヴェルナー家の3つの工房ではそれぞれの思いを込め、それぞれのやり方で伝統を尊重しながらオリジナルの作品作りに励んでいます。木という共通の素材を使い、歴史的遺産を大切に守っていきたいという伝統の世界に対する共通の思いを抱きながらも、生み出す作品は三人三様です。

父親 ヴァルター(WALTER WERNER 1931-2008)
長男 クリスチアン(CHRISTIAN WERNER 1958-)
次男 ヴォルフガング(WOLFGANG WERNER 1960-)
三男 ジークフリード(SIEGFRIED WERNER 1965-)
以下名前のみに省略。

ヴェルナー家の三つの工房で、エルツ山地の素晴らしい歴史的遺産がどのように生き続けているかご紹介いたします。

 →WERNER家の3つの工房のHPはコチラ





walter
1 

2 

3 

4 

1. ヴァルター・ヴェルナー氏
2. クリスチアン・ ヴェルナー氏
3. ヴォルフガング・ヴェルナー氏
4. ジークフリード・ヴェルナー氏








ヴァルター・ヴェルナー工房 ミニチュア人形


1957年に創設されたヴァルター・ヴェルナー工房で生まれるミニチュア人形の数々はエルツ山地の歴史を物語っています。父親ヴァルター(1931-2008)は、この地の歴史的文化遺産を守っていく使命があると考え、昔ながらの手作り、手描きにこだわってミニチュアの制作に精魂を込めました。木の他に、紙、フェルト、皮などを使用、絵付けにも細心の注意を払って、史実に忠実な作品を制作することを心がけました。彼が生涯のテーマとして選んだのは、鉱山が隆盛をきわめたバロック時代とエルツ地方の鉱夫達のパレードです(写真4)。これらの作品はいくつかの美術館にも買い上げられています。
かつてこの地で栄えた錫鉱山の採掘の様子、鉱夫たちの出で立ちや彼らの使った道具の数々、鉱山と深い結びつきにあった専門職人の様子も、ヴァルターの人形たちは正確に伝えています。また各時代に行われたパレードの衣装の移り変わりを克明に再現した人形たちや、巻き上げ式ピラミッドなどを、芸術作品の域にまで高めています。その他にも15〜16世紀の絵画、古い文献のなかから題材を見つけ、ハンター、小鳥売り、おもちゃ売りなど、エルツ山地のなつかしい風物やキリスト聖誕の情景などをミニチュアで再現しました。

ヴァルターは生前、ミニチュア作品だけでなく、ザイフェンの歴史の研究にも取り組んでいました。2000年に『ろくろで再現した歴史 鉱夫と貴族(Gedrechselte Geschichte)』(Eberhard Waechtlerと共著、2005年に第二版が出版)、2007年には『ザイフェンの800年(Seiffen in acht Jahrhunderten)』を上梓(どちらもテキストはドイツ語)。この2冊の書籍では、ヴァルターが生涯をかけて制作した作品と当時の史実が紹介されています。ミニチュアの人形や風景、ザイフェンの産業や日常の暮らしを見事に再現した彼の作品の集大成です。この作品群を前にすると、絵や写真で見るのと又違った形で伝わってくる暖かい雰囲気に引きこまれます。ヴァルターの世界に惹かれ、感慨を覚え、暖かい気持ちになります。また彼がドイツを、そして故郷の村を深く愛し、誇りに思っていたことが伝わってきます。この作品群は現在、彼の工房の一室に展示されています。2冊目の本が完成し世に出たことを見届けた後、ヴァルターは終生、愛し合った家族に見守られ、永遠の眠りにつきました。ザイフェンの街の名士、市民の誇りであったヴァルターの功績は、今後も長く語り継がれる事でしょう。

三男のジークフリードは1981年にこの仕事に就き、1988年に玩具製作のマイスター資格を取得。1999年に父ヴァルターの仕事を引き継ぎその工房を守り、現在は7人のスタッフと、美しいミニチュアを世に送り出しています。小さい頃から父の仕事を手伝ってきたジークフリードは、強制されたわけではないのに、気付いたら自然に父の工房を引き継ぐことになっていたと、尊敬する父親の作品を前に語ります。工房の展示室の飾り棚に、ジークフリードが子供の頃に制作した作品が大切に飾られています。そのうちの一つ、11歳の時に作ったミニチュアの夫婦の顔は見る人の心をなごませる素敵な雰囲気を持っています(写真8)。現在の彼の力量を父ヴァルターはその当時きっと見抜いていたのだと思います。





 




1 

2

 
3 

    4 

5

 
6 

7 

8

 
   9


1. ヴァルター・ヴェルナー フィグーレン工房
2. 工房で作業をするヴァルター氏(2007年)
3. 工房の窓からの景色
4. 鉱夫のパレードのうちのひとつ
5. ヴァルター氏の本『ろくろで再現した歴史 鉱夫と貴族』
6. ヴァルター氏の本『ザイフェンの800年』
7. 工房のスタッフ
8. ジークフリード氏の11歳のころの作品
9. ヴァルター工房の、いかけ屋と薪売り

画像 4.5.6.8 © Walter Werner Figuren





 

クリスチアン・ヴェルナー工房 ライフェンドレーエン技法で作る動物たち


世界でこの地方だけで行われているろくろの木工技法、ザイフェンのライフェンドレーエンは、今も昔も変わっていません。

クリスチアン・ヴェルナーはヴァルターの長男としてザイフェンに1958年に生まれました。父の仕事を見ながら1978年からおもちゃ作りの仕事を始め、1981年にはマイスターの資格を取得。クリスチアンが選んだ玩具の工法は、ライフェンドレーエンでした。最初のライフェンドレーエンの作品「18ペアの動物のノアの方舟」を1985年に自身の工房で、制作しています。もって生まれた才能と、環境に恵まれたクリスチアンは、その創造力を磨き、現在、ライフェンドレーエンの第一人者として認められています。制作技術についても仕上がりについても、クリスチアンは、あくまでも昔ながらのやり方にこだわるべきだと考えています。クリスチアンの工房が手がけてきた動物の種類は数多く、新しい作品も次々に誕生しています。ノアの方舟をかたどったディスプレイ台も何種か制作し、小売店や美術館での展示効果を高めています。

彼の代表作のノアの方舟のシリーズは、世界の愛好家や美術館にコレクションとして好んで求められています。かつて東独時代は、西側への直接の取引きが不可能だったため、東独商品を扱うことができる、西独の限られた専門商社を通して、希少価値の高い商品として他国の愛好家の手にわたっていきました。そして東西ドイツ統一後、クリスチアンは一躍ドイツの伝統玩具職人として表舞台に登場、業界の注目を浴び1991年にはニュルンベルグ玩具見本市でライフェンドレーエンの実演もしています。
エルツ山地の森や農家でおなじみの家畜や人々の姿や木ばかりでなく、象やラクダやキリンやトラなど、遠い南の国のエキゾティックな動物たちも、このいきいきとした木のミニチュアの世界に参加しています。羊飼いと羊たちと番犬、動物園といったセットも数多く制作しています。与えられたテーマの制作手順を頭の中で組み立て、直接機械を駆使して自由に削り出す技術はとても高度なものです。たとえば牧場の牛の色々な姿を作る中で、新たに振り向く牛をライフェンドレーエンの技法で制作しました(写真7)。現在これができるのは、クリスチアン以外にはいない、と言われているのをよく耳にします。クリスチアンの工房には3台のライフェンドレーエンの機械が並び、40年以上このライフェンドレーエンの機械で仕事をしてきた熟練工が、切り出しの一部を手伝っています。

この工房でも家族に加えて、女性を中心に6人のスタッフが働いています。色付けの作業は主に女性スタッフが受け持ちます。例えば棒に刺して並べられた、たくさんのシマウマを、同時に白い地色に漬けて彩色し、乾いたら筆で縞模様を描くのですが(写真6)、100頭のシマウマの色付けには、たっぷり14時間かかるとか。1998年に古いエルツ山地の様式で建てられた工房で、こつこつと進められている手作りの世界。アートの域に達するといわれるクリスチアンの動物たちは、これからも、多くのファンを魅了してゆく事でしょう。2011年、長男のアンドレアス(Andreas)が木製玩具製作のマイスター資格を取得し、両親を喜ばせました。これでクリスチアンの技術がしっかり次代に受け継がれると確信し応援しているファンや業界の人がたくさんいます。

2009年、クリスチアンは日本の要望に応え、干支の動物のセットを創作しました。十二支にちなんだ動物たちは、クリスチアン独特の姿かたちをしながらも、干支の雰囲気も持ち合わせている格調高い独創的なセットになりました(写真8)。このセットのために新しく創作された龍や、日本猿などが加わった十二支は、見事な出来栄えで、既に日本の多くの愛好家の手にわたっています。一つ一つの動物は小さいけれど細部まで丁寧に作られていて、工芸品と言える仕上がりです。






1 

2

 
3 

4 

5

 
6 

   7 

8

 

1. クリスチアン・ヴェルナー 工房
2. クリスチアン氏(2007年)
3. ライフェンドレーエンで作られた木の輪の積み上げられた棚
4. ライフェンドレーエンの工程
5. 細かい削りの工程
6. 色付けの工程
7. わっぱ入り牧場(中央に振り返る牛が見える)
8. わっぱ入干支セット

画像4. © Christian Werner Reifentiere






ヴォルフガング・ヴェルナー工房 動く玩具



1977年から玩具製作に関わっている次男、ヴォルフガングが情熱をもって取り組むテーマは 動く玩具 です。動きの伴う人形や動物の玩具は もう何世代も前からザイフェンの職人達が取り組んできたテーマです。過去の歴史の中で、数々の素晴らしい手作り玩具が生まれ、遊び相手として子供たちの創造力を育ててきました。動く玩具が多数掲載されているエルツ山地の古い玩具集は、現在も玩具職人の参考書として活躍しています。彼らは伝統的な玩具に新しい工夫や自分たちの個性を加えて、独自のプログラムをつくりあげています。動く玩具作りでは他の追随を許さないヴォルフガングの代表作に、羽や首を動かしながら前進するあひるの復刻版があります。現在では色々な玩具で応用されている仕掛けですが、オリジナルはザイフェンの動く玩具の原点の一つといえるかもしれません。またやじろべえのシリーズやはさみのように握る事で先端が開閉する仕組みを応用した玩具、ぜんまいの動きで箱の上のモチーフがゆっくり回転するオルゴールや、引き出しを開けると中のモチーフが顔を出し曲が鳴り始めるオルゴール、ひもを引くと回転する人形こま等々。昔の玩具をヴォルフガング流にリデザインし、自身の世界を広げています。毎年、新しい玩具がうまれ、価格もこなれているのでドイツだけでなく広く世界の国々に輸出され、彼の作品の愛好家が増えています。

でんぐりがえし人形もヴォルフガングの代表作の一つです。1850年に出版された玩具集にすでにそのオリジナルが載っています(写真9)。ヴォルフガングは当時のオリジナルを家宝として所蔵。人形に振動を与えると内部の水銀が動き、重心の変化とともに人形が動き出し、階段を一段一段上手にでんぐり返ししながら降りていきます。引き出し式の階段が人形の収納箱になっていることや人形の手足が当時としては画期的な透明な糸でつながっているところに昔の人達の知恵が感じられます。今世紀始めの一時期に、この玩具は有害な水銀を使用することから敬遠され、市場から姿を消していました。現在では水銀を使用しない新しい技法を駆使した新生でんぐり返し人形が息を吹き返しています。ヴォルフガングはこの新しい仕組みを考え、でんぐり返し人形を美しく復刻させました。制作に膨大な時間がかかるため、商業的にはむずかしいアイテムですが、そんな事はお構いなしに、ヴォルフガングは、その復刻に挑戦し、現在は、日頃の作業の中で、余った時間を利用して、一点ずつ利益を度外視して制作し、商品として復活させています。どても高価な商品ですが、愛好家たちはそれを見逃さず、今ではゆっくりですが世界の美術館やコレクターの手に順に届けられています。

ヴォルフガングの制作工房では彼とその家族以外に4人が働いています。ここでも女性のスタッフが活躍し、こつこつと作業に関わっています。人形の鼻のようなちいさなパーツは兄の工房のライフェンドレーエンで作られた物を仕入れ、例えば厚みが均一の騎士の長靴のようなものは、その形に切り出したものを、ナイフで切り分けて作っています。そして女性のスタッフ達は、それ等を組み立てたり張り合わせたりして商品を作り上げるのです。小さいけれど整頓されたこの工房で、静かに粛々と時間が流れ、きちんとした物づくりの世界がくりひろげられています。

ヴォルフガングの自慢は何と言っても地元の木材を使っていること、 木のぬくもりと自然素材の放つ輝き、シンプルな構造が生み出す楽しい動きや心地よい音と発色の美しさ、そして誇りある伝統玩具を時代にあわせた形で復刻し製品化している事です。それらすべてを、多くの人達に楽しんでいただきたいと、ヴォルフガングの工房は、毎日、玩具作りに励んでいます。





1

2

 
3

4
 5

 6

 
  7

 8
  9 

  10

 

1. ヴォルフガング・ヴェルナー 工房
2. シンボルのやじろべえ
3. 工房で製作中のスタッフ
4. 工房のヴォルフガング氏(2007年)
6.8.10. ヴォルフガング工房で作っている手回しオルゴールとでんぐり返り人形
5.7.9. 1850年代の玩具カタログに掲載された同型の図 

画像 5.7.9. 『Das Waldkirchner Spielzeug Master Buch』©1977年 Edition Leiptig刊










ザイフェンのヴェルナー工房をたずねて


私がヴァルター・ヴェルナーさんの工房を訪ねたのは2007年の7月、SINA社主催のフレーベルセミナーに参加した後、SINA社のあるノイハウゼン(Neuhausen)から程近いザイフェンを訪れた時でした。 5日間のフレーベルセミナーは、ドレスデンのフレーベル協会(kik)での勉強会や幼稚園の見学から始まり、その後ザクセン地方にあるフレーベルの生家や墓地、博物館やフレーベル学校を訪問、最終日はSINA社の工場見学と参加者のワークショップで終了し、大変充実した内容のものでした。

SINA社のあるノイハウゼンとザイフェンは車で行けばすぐの距離。せっかくの機会なのでセミナー終了後、もう1日だけ残ってザイフェンを見学することにしましたが時間がなかったため、美術館と幾つかの工房を選んで巡ることにしました。数多くあるザイフェンの工房の中でも、私が長年一番訪れたかったのは、ヴェルナーさん一家、とりわけお父さんのヴァルター・ヴェルナーさんのところでした。ザイフェンの玩具美術館でも、ガラスケースの中で長い列をなしている昔の衣装を着た人形たちは威厳に満ちており、ヴァルターさんの作品は明らかに他とは一線を画しているように私には感じられました。 ヴァルターさんの工房のドアをたたくと、中からでていらしたのはなんとヴァルターさんご本人!お父さんはニキティキと聞いて、笑顔で歓迎して下さり、家の中へと入れて下さいました。 この日は土曜日だったため、工房はお休みで製作を見学することはできませんでしたが、作品が飾られている展示室へと案内して下さいました。

そこはヴァルターさんの作品の集大成ともいえる空間でした。中世をモチーフにした騎兵隊の行列、エルツ地方の鉱山夫や農民の生活を再現したミニチュアなど、その当時の様子を忠実に再現した素晴らしい作品の数々が壁面の木の棚にびっしりと並び、午前中に見た美術館にも劣らない、見応えのある歴史絵巻の作品群にただただ圧倒させられるばかりでした。ヴァルターさんは部屋の端から並ぶ作品一つ一つの説明をして下さいました。 部屋の真ん中のショーケースにあるのは、「君主の行列」の壁画をモチーフにした作品。ドレスデンの観光名所として有名なこの壁画は、100メートルの長さにわたってドイツ歴代の君主が行進する姿をマイセンの陶磁器に描いたもので、ちょうど一週間前にドレスデンの街でこの壁画を見て感銘を受けたばかりでした。 薄い黄色のタイル地に白黒で描かれている実際の壁画と違い、「人形」という立体的なフォルムにカラフルな彩色が施されたヴァルターさんの「君主の行列」は、壁画とはまた違った迫力と美しさがあり、今にも動きだしそうな人形たちに私はすっかり魅了されてしまいました。(残念ながら、長さでは本物にかないませんが…) ドレスデンのシンボルである聖母教会を建設している職人たちのミニチュアも印象に残っています。 第二次世界大戦で破壊されてしまった聖母教会は、修復中のため見ることができずとても残念だったのですが、この工房で、18世紀の建設時の様子を再現している作品に出会うことができました。さまざまなパーツを切り出している石職人たちや、荷物を運んでいるロバなどがリアルに再現されており、当時の様子を偲ぶことができる、大変興味深いものでした。 多くの文献や資料を調べて細部にまでこだわって作品をつくりあげているヴァルターさんの探究心と職人魂には感服させられるばかりでした。

ヴァルターさんの作品一つ一つからは、マイスターとしての技術の高さのみならず、自分の生まれ育ってきたザイフェンやエルツ地方の歴史や文化を後世にも残していくという使命感、そして郷土への深い愛情が吹きこまれていることが伝わってくるのです。今回の訪問で、実際にお会いしてたくさんの作品を見せていただいたことは、私にとって、ヴァルター・ヴェルナーさんの作品の奥深さを改めて認識する大変貴重な機会となりました。 別れ際、ヴァルターさんは自分の本に、サインとともに「Glueck auf!」というドイツ語を書き入れて下さいました。あまり見慣れないドイツ語だったので、帰ってから調べてみたところ、これは昔、ザクセン地方の鉱山夫たちが交わしていた挨拶言葉で、「グッドラック!」を意味するそうです。根っからの「ザイフェン人」であるヴァルター・ヴェルナーさんらしいメッセージです。(C.M記)



1

2

1. 工房で作品の説明をするヴァルター氏
2. ドレスデン聖母教会を建設する職人のミニチュア


 





 


 

 

 

Products next

Original Copyright © 2011 NIKI TIKI Co. All rights reserved.